東大寺のお水取り
奈良の春の風物詩、「東大寺のお水取り」に行ってきました。
東大寺二月堂の「お水取り」は、正しくは「修二会(しゅにえ)」といい、二月堂本尊の十一面観音菩薩に対して、二週間にわたって私たちが過去におかしてきた過ちを 懺 さん 悔 げ し、除災招福や鎮護国家、五穀豊穣を祈る法要です。

夜の東大寺は、昼間とはまったく違う表情。冷たい空気の中で待っていると、やがて大きな松明の火がゆらゆらと現れて、一気に場の空気が変わりました。火の粉が舞い落ちるたびに、方々から声が上がり、しんとした暗さと炎のコントラストが印象に残っています。
正直なところ、詳しい作法や意味を全部理解しているわけではないのですが、それでも「春が来るんだなあ」と体で感じられる、貴重な時間でした。

帰り道、ほんのり煙の香りが残っていて、それもまたこの行事の余韻のようで心地良かったです。静かなのに力強く、胸に響く。そんな奈良の夜でした。



